山脈をわたる風
によって 池部良
4.1 5つ星のうち(2人の読者)
山脈をわたる風 epubダウンロード - 人に逸話あり。─酒席の余興で色っぽいお蔦になった小津安二郎監督、撮影の小道具用に50匹の蠅を捕ってきた山口淑子、真冬の朝、陸軍入隊を見送ってくれた島津保次郎監督。ある秘密の手術に付き合わされることになった越路吹雪など、個性豊かな人々との思い出をユーモラスに綴る。愛情あふれる筆致で紡ぎだした30篇の軽快なエッセイ集。ユーモラスでちょっとシニカルな視点に、骨太の人間観がかいま見える。
山脈をわたる風の詳細
本のタイトル : 山脈をわたる風
作者 : 池部良
カテゴリ : 本
ファイル名 : 山脈をわたる風.pdf
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以下は、山脈をわたる風に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
池部良と言っても、若い方にはピンとこないかもしれません。往年の2枚目、戦後日本の代表的なスターの1人です。確かもう80も半ばになられているはず。映画出演はなくなりましが、エッセイストとして活躍されています。私は池部良のエッセイのフアンです。江戸っ子、古きよき山の手文化の薫り、短気、単純な面ものぞかせるが、そのじつシャイで明るいだけではなくユーモア・センスも抜群。そんな池部良が映画人生のなかで共演、あるいはすれ違った、さまざまな人たちとの交流、さらには歴史上の人物に対する感想など盛りだくさんの内容です。映画フアンにはたまらない面白いエピソードが満載。とにかく楽しい本です。取り上げられている映画人を列挙すると、鶴田浩二、越路吹雪、山口淑子、倉本聰、佐田啓示、高峰秀子、芥川比呂志、高倉健、カトリーヌ・ドヌーブ、小津安二郎、島津保次郎。豊田四郎、篠田正浩、ヘンリー・フォンダ・・・といった具合。50歳以上の方の映画好きな方なら、そんなことがあったのかという話ばかりで楽しめます。ひとつだけエピソードをご披露します。鶴田浩二が移籍問題でヤクザから切られたことがありました。たまたま大阪にした池部良は越路吹雪と見舞いに出掛けた。寝床にした鶴田浩二は礼をいうどころか、非礼な言葉をはく。カッときた池部良が啖呵をきった。「このやろう、ふざんけんじゃないよ。まともな挨拶はできねえのか。できねえんだったら、土手っ腹に穴開けて、三毛猫三匹、突っ込んでやろうか」と言ったそうです。念のため書いておく、後日、同じ予備士官学徒だった二人は、先輩・後輩の間柄になったそうです。多少の誇張もあるかもしれませんが、池部良独特のちょっと毒気もありながら、明るく、ユーモラスに書いています。だから、読んでいてもさわやかです。こう書くとそそられませんか。若い人には、リアリティは持てないかもしれませんが、昔の映画界の話として楽しめるでしょう。
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