山下奉文 ―昭和の悲劇
によって 福田 和也
3.9 5つ星のうち(14人の読者)
山下奉文 ―昭和の悲劇本無料ダウンロード - 内容紹介 難航不落のシンガポールを攻略し、白人の植民地支配を破ったマレーの虎・山下奉文。その悲劇を帯びた末路が象徴する昭和の本質とは 内容(「BOOK」データベースより) 難攻不落のシンガポールを攻略し、ヨーロッパのアジア支配を破った「マレーの虎」が辿った悲しみに満ちた末路にこそ、昭和の本質がある。「栄光」と「無念」を背負った最後の英雄。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 福田/和也 1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年には、『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
山下奉文 ―昭和の悲劇の詳細
本のタイトル : 山下奉文 ―昭和の悲劇
作者 : 福田 和也
ISBN-10 : 4163665609
発売日 : 2004/12/10
カテゴリ : 本
ファイル名 : 山下奉文-昭和の悲劇.pdf
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以下は 山下奉文 ―昭和の悲劇 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
著者の評伝の特徴は、人物を通して時代を眺め、そこから今度は時代を通して人物を眺めることにある。著者は、山下奉文を論じる前に乃木希典を論じ、乃木に続き山下を論じることになった経緯に言及している。しかし、読後感としては、乃木との比較よりも石原莞爾との比較の方が強く印象に残る。『山下奉文』を論じる前に、著者は『石原莞爾』を中心に昭和を語ることにより、閉塞感の漂う「昭和」という時代の中で、満州国建国をあえて「昭和の夢」として描いた。一方で、カウンターバランスと言うと語弊があるかもしれないが、そもそもその前提となった「昭和の悲劇」を書いておく必要性を感じたのではないだろうか。著者の山下評は、東条英機のそれに近く、「組織の人、組織のなかで生きるという以外の選択肢をもたなかった」、「官僚的軍人としては優秀であった」等。しかしながら、東条と山下を分かつのは「英雄」であったか否かだろう。山下は「マレーの虎」であった。乃木のように明治を体現するわけでもなく、石原のように確たる思想をもって昭和という時代を生きたわけでもない。組織のなかでの英雄の栄光と悲惨。これらの評伝と併せて読むことにより、昭和という時代の深みを実感させられる。
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